かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
私と颯志くんが揃って部屋を出ると、階段の方から懐かしい声が響いてきた。
「瑠莉ちゃん!?」
私たちの姿を見て駆け寄ってきたのは、颯志くんの弟、沙之(さゆき)くんだ。
年の離れた兄弟で、颯志くんとは七歳差。私のひとつ下にあたる。
幼い頃は体が弱く部屋から出られず、私たちと一緒に遊ぶことも難しかった彼だけれど、今ではすっかり元気になって、昨年から『神楽ホールディングス』で働き始めたそうだ。
いずれ颯志くんと手を取り合って会社を支えるのだろう。
「瑠莉ちゃん、兄貴と結婚するんだって? おめでとう」
幼い頃の苦労も感じさせず、真っ直ぐ純粋に育った沙之くんは、屈託のない笑顔で私の元へ飛びついてきた。
「兄貴の相手が瑠莉ちゃんで、本当によかったよ」
軽いハグの後、私の手を握りブンブンと振り回す。颯志くんの家族から次々に祝福の言葉をかけてもらって、胸の奥が温かくなった。
「瑠莉ちゃん!?」
私たちの姿を見て駆け寄ってきたのは、颯志くんの弟、沙之(さゆき)くんだ。
年の離れた兄弟で、颯志くんとは七歳差。私のひとつ下にあたる。
幼い頃は体が弱く部屋から出られず、私たちと一緒に遊ぶことも難しかった彼だけれど、今ではすっかり元気になって、昨年から『神楽ホールディングス』で働き始めたそうだ。
いずれ颯志くんと手を取り合って会社を支えるのだろう。
「瑠莉ちゃん、兄貴と結婚するんだって? おめでとう」
幼い頃の苦労も感じさせず、真っ直ぐ純粋に育った沙之くんは、屈託のない笑顔で私の元へ飛びついてきた。
「兄貴の相手が瑠莉ちゃんで、本当によかったよ」
軽いハグの後、私の手を握りブンブンと振り回す。颯志くんの家族から次々に祝福の言葉をかけてもらって、胸の奥が温かくなった。