かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
若い頃に一度だけ、本気で心奪われた女性もいなくはないが――。
あれは……カウント外だな。
自分の心の声に同意し頷く。幼い頃のあやまちだったといって間違いない。
恋愛の仕方がわからなくなってしまったのは、その一度のあやまち――とある女性がきっかけであったことには違いないのだが、今ではまったく未練もないし、引きずるような話でもないから、なるべく考えないようにしている。
お互い、すでに別々の人生を歩んでいるのだから、これ以上掘り返すことではないだろう。
彼女とは無駄に関わらないように、セーブしている。それがお互いのためだ。
母と会食をした帰り道。俺は瑠莉を家まで送るために、送迎用のハイヤーを頼んだ。
ちなみに母は秘書の運転する仕事用の車で家に帰るそうだ。
ハイヤーの後部座席に瑠莉とふたり並んで座って、最初はぽつぽつと世間話を交わしていたけれど、今は無言だ。
あれは……カウント外だな。
自分の心の声に同意し頷く。幼い頃のあやまちだったといって間違いない。
恋愛の仕方がわからなくなってしまったのは、その一度のあやまち――とある女性がきっかけであったことには違いないのだが、今ではまったく未練もないし、引きずるような話でもないから、なるべく考えないようにしている。
お互い、すでに別々の人生を歩んでいるのだから、これ以上掘り返すことではないだろう。
彼女とは無駄に関わらないように、セーブしている。それがお互いのためだ。
母と会食をした帰り道。俺は瑠莉を家まで送るために、送迎用のハイヤーを頼んだ。
ちなみに母は秘書の運転する仕事用の車で家に帰るそうだ。
ハイヤーの後部座席に瑠莉とふたり並んで座って、最初はぽつぽつと世間話を交わしていたけれど、今は無言だ。