かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
俺がプロポーズを告げてから、瑠莉の笑顔はすっかり消えてしまった。この一週間、思い悩んでいたのがありありとわかる。
……喜んでくれると思ったんだが。
さすがにそこまで単純に事は運ばなかったらしい。
戸惑っているのだろう、久々に再会したと思ったら、突然のプロポーズ、信じられないのも無理はない。
――大きくなったら、お嫁さんにしてくれって、言ってたじゃないか。
もちろん、そんな約束を律儀に守るためにプロポーズしたわけではない。
ちゃんと理由があって彼女を選んだ。
「……悪い。行き先を変えてくれ」
俺が運転手に声をかけると、隣の瑠莉はハッと顔を上げた。
「どこへ行くんですか?」
「俺の自宅。実家じゃないぞ」
「颯志くんの……家?」
彼女はキョトンと目を丸くする。
……喜んでくれると思ったんだが。
さすがにそこまで単純に事は運ばなかったらしい。
戸惑っているのだろう、久々に再会したと思ったら、突然のプロポーズ、信じられないのも無理はない。
――大きくなったら、お嫁さんにしてくれって、言ってたじゃないか。
もちろん、そんな約束を律儀に守るためにプロポーズしたわけではない。
ちゃんと理由があって彼女を選んだ。
「……悪い。行き先を変えてくれ」
俺が運転手に声をかけると、隣の瑠莉はハッと顔を上げた。
「どこへ行くんですか?」
「俺の自宅。実家じゃないぞ」
「颯志くんの……家?」
彼女はキョトンと目を丸くする。