かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
なぁにが恋愛感情などなくてもいい、だ。自分で自分にため息が出る。

これじゃすっかり、熱を上げているのは俺の方じゃないか……。

再会した彼女は、中身は変わらずあどけなく、アヒルの子みたいに俺に引っついてくるくせに、体だけは俺の知らない大人の女性になっていて。

そして、今、服をはだけさせて眠る彼女を前に、完全に落ちている自分がいる。

まいったな……。

彼女を落とすはずが、自分が落ちてしまうなんて。

彼女の上にそっと肌がけをかけて、昂った感情を洗い流すようにバスルームへ行きシャワーを浴びた。

一晩寝たら、彼女はなにもかも忘れていて、俺はゼロから始める決意をした。

『……俺と、結婚してくれないか』



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