かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
「いいか瑠莉。お前は俺の中で、特別なんだ。小さい頃からそばにいるし、誰より大切に思ってる。俺の手で幸せにしてやりたい」

俺の必死の説得に、彼女は涙を引っ込めてごくりと喉をならす。

「……それに、約束しただろ。いつか俺と結婚するって」

「颯志くん、それは……」

「子どもの頃の約束は、もう時効か?」

俺が瑠莉の頬を撫でると、彼女はふるふると首を横に振って涙を散らした。

「私……ずっと颯志くんが好きだった……約束を忘れたことなんてない……」

再び涙を流し始めた彼女が愛おしすぎて、俺の理性は崩壊寸前だが……抱きたい気持ちをぐっとこらえて、彼女の体を優しく包み込む。

「俺も……今になってようやく思い出したんだ。瑠莉のことを、どれだけ大切に思っていたかを」

「颯志くん……!」
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