Typhoon Of Love
② (叶美サイド)
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真剣に話す(予想だけど)女の子と頭をかく一真。



一真が首を横に振ったと思えば、女の子は肩を上下させている。ふるふる震えながら。



―…あの娘、泣いてんのかな?…
…てかこれ、告白タイムだよね…?



私はいけないっと思って扉から顔を離す。

でもそういうのが気になっちゃうのが人間の本能ってもんで…

結局、もう一度扉に顔を近付けたのは言うまでもなくて…。



じっと見ていると、一真がふっと顔を上げた。



―…や…やっばい!!気付かれたーーー


どんどん私の方に近付いてくる一真。


私、絶体絶命のピンチ!!


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