Typhoon Of Love
⑯ (叶美サイド)
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そして私は一真を両手でつかみ、私と向かい合う形にした。

一真はびっくりした表情で、充分大きい目を更に見開いた。



「え?」



「…だから、私は龍人より、一真の方があってるのかもって!!」



「それって…!!」



「…一真の彼女になってあげてもいいよ」



私はふんっと鼻をならしてそっぽを向いた。


一真は顔を真っ赤にして一度しゃがみ、そしていきなり立ち上がったと思うと、いきなり私の頬を両手で抑え、一真の顔の目の前まで持っていかれた。



「"なってあげてもいいよ"じゃなくて、"ならせてください"だろ?! …オレが叶美の彼氏になってあげてもいいよ?」



そして一真の唇が私のと重なった。

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