Typhoon Of Love
⑰ (叶美サイド)
--*--*--*--*--*--
「返事が遅くなってごめんね」
「いや、別に気にしてねえよ。結局こうなれたんだもん」
そう言って繋いだ手を掲げて見せた。
「初めての告白も、初めてのキスも、初めての彼氏も…龍人に取られちゃったね。遠回りしちゃったね」
「初めては残るかもしれないけど、オレで埋め尽くしちゃえばいいじゃん」
2人で笑い合っていると、ふと一真は余計なことを思い出した。
「あ、そういえば来週テストじゃん!!叶美、教えて!!」
「じゃあ私の家まで競争!!私より先に着いたら教えてあげる」
そう私は言って、階段を駆け抜けた。
「おい、陸上部ずりーぞ!!」
この日は台風一過のように綺麗な青空だった。
台風のように私に傷を残した恋だったけど、今は台風一過のようなこの空のように私の心は澄み渡っています。
―fin―
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「返事が遅くなってごめんね」
「いや、別に気にしてねえよ。結局こうなれたんだもん」
そう言って繋いだ手を掲げて見せた。
「初めての告白も、初めてのキスも、初めての彼氏も…龍人に取られちゃったね。遠回りしちゃったね」
「初めては残るかもしれないけど、オレで埋め尽くしちゃえばいいじゃん」
2人で笑い合っていると、ふと一真は余計なことを思い出した。
「あ、そういえば来週テストじゃん!!叶美、教えて!!」
「じゃあ私の家まで競争!!私より先に着いたら教えてあげる」
そう私は言って、階段を駆け抜けた。
「おい、陸上部ずりーぞ!!」
この日は台風一過のように綺麗な青空だった。
台風のように私に傷を残した恋だったけど、今は台風一過のようなこの空のように私の心は澄み渡っています。
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