Typhoon Of Love
⑩ (叶美サイド)
--*--*--*--*--*--
「それよりさ、こっちもすごいんだけど」
ともくんが指差す方向にも、黄色い声援を浴びる男子がいた。
「さすがエース…」
県大で1位を取ってからこの一週間。
一真に負けず劣らずの声援を浴びる陸上部のエース…
―吉井 龍人 15歳―
彼は一真と違って、彼女たちにはファンサービス(?)はしない。
練習に集中して取り組んでいる。
「さすがだよ、吉井くん」
「矢吹とは正反対ね」
「吉井のああいう姿勢から関東大会に進める実力が生まれんだな。…それに比べて矢吹一真は…」
私たちはもう一度振り返ると、彼はファンに向かって、投げキッスなんてしちゃってる。
「「「はあーー…」」」
3人揃って溜め息をついた。
「せんぱーい、やんないんすか?」
「あーあ、エースに部長が怒られてやんの」
「うっせ!!お前らもやれよ」
「はいはーい」
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「それよりさ、こっちもすごいんだけど」
ともくんが指差す方向にも、黄色い声援を浴びる男子がいた。
「さすがエース…」
県大で1位を取ってからこの一週間。
一真に負けず劣らずの声援を浴びる陸上部のエース…
―吉井 龍人 15歳―
彼は一真と違って、彼女たちにはファンサービス(?)はしない。
練習に集中して取り組んでいる。
「さすがだよ、吉井くん」
「矢吹とは正反対ね」
「吉井のああいう姿勢から関東大会に進める実力が生まれんだな。…それに比べて矢吹一真は…」
私たちはもう一度振り返ると、彼はファンに向かって、投げキッスなんてしちゃってる。
「「「はあーー…」」」
3人揃って溜め息をついた。
「せんぱーい、やんないんすか?」
「あーあ、エースに部長が怒られてやんの」
「うっせ!!お前らもやれよ」
「はいはーい」