Typhoon Of Love
⑬ (叶美サイド)
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「今日はあの日から10年たった10月21日。これで思い出しただろ?」



「もしかしてあの時の…?」



「そ。オレらのタイムカプセル!!」



10年前に一真と2人で埋めたタイムカプセルだった。
この大きな木の下で、
『10年後の今日、また2人で来ようね』
なんて約束してたんだ…。


「開けてみるか」



「うん!!」



一真がフタを開けると、そこには一枚の手紙と写真が入っていた。
手紙には、

『かずまくんのおよめさんになりたい』

と私のらしい字で書いてあり、その下には、

『かなみちゃんとずっといっしょにいたい』

と一真のらしい字で書いてあった。


写真は私が一真に抱き付く写真だった。



「うーわー!!!!!最悪!!!!!手紙はまだしもこんな写真が撮ってあったなんて!!!」



「手紙、オレ何て書いてた?」



「え?"かなみちゃんとずっといっしょにいたい"だって」



「その夢、今でも一緒だなあ」



「は?」



一真は近くに寄って来て、私に顔を近付けた。



「だから、"おまえとずっといっしょにいたい"ってこと」



私の体が芯から熱くなっていくのを感じた。

心なしか心臓の音が大きく早くなっていた。


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