Typhoon Of Love
⑭ (叶美サイド)
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「ふふふ、嘘だよーん」



一真は私から顔を離すと大爆笑し始めた。



「最悪っ!!もう私帰る!!」



「ちょっ、待てよ!!」



私が駆け出した時だった。

私は木の根につっかかり、コケると思って目をつぶった。
しかし不意に体が宙に浮いた。
ビックリして目を開けると、一真が私を持ち上げて助けてくれたと理解した。



「まったく、お前はバカだな」



そう言って優しく降ろしてくれた。



「あ、ありがとう」



私はまた急に心臓が高鳴った。



「あんた、香水なんてつけてるの?色っぽくなっちゃって」



私はいやみらしく言った。
だけど事実を述べたまで。

あとからこれが恥ずかしさを紛らわす一個しかない手段だったんだと気付く私でした。


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