Typhoon Of Love
③ (叶美サイド)
--*--*--*--*--*--
点検をし終えて、部室の鍵を閉めた。
部室の鍵を職員室に返したら帰れる。
返しに行こうと歩き出した時。
「結木先輩っ!!」
現れたのはエースの吉井くん。
「どうしたの、吉井くん。こんな時間まで」
「先輩に質問があったんで、待ってたんです。関東大会の件で」
「そんなの部活終わってすぐにでも聞いてくれれば良かったのに」
「先輩、当番だから大変かなと思って」
「優しいのね、吉井くん」
「いえいえ」
―あれ…?吉井くんってこんなに美形だったっけ?
私はこんなに間近で彼を見るのは初めてだった。
いつも練習に集中して取り組んでいる彼には何か話しかけられなかった。
そんなに用もなかったし。
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点検をし終えて、部室の鍵を閉めた。
部室の鍵を職員室に返したら帰れる。
返しに行こうと歩き出した時。
「結木先輩っ!!」
現れたのはエースの吉井くん。
「どうしたの、吉井くん。こんな時間まで」
「先輩に質問があったんで、待ってたんです。関東大会の件で」
「そんなの部活終わってすぐにでも聞いてくれれば良かったのに」
「先輩、当番だから大変かなと思って」
「優しいのね、吉井くん」
「いえいえ」
―あれ…?吉井くんってこんなに美形だったっけ?
私はこんなに間近で彼を見るのは初めてだった。
いつも練習に集中して取り組んでいる彼には何か話しかけられなかった。
そんなに用もなかったし。