Typhoon Of Love
③ (叶美サイド)
--*--*--*--*--*--
私はあの日からまともにあの2人を見れない。
大親友の百合にもまだ打ち明けられていない。
だから、学校ではいつもどおりにしてるつもり。
でも百合に気付かれるのは時間の問題のように思える。
あの子、鋭いし、私のこと、ちゃんと見てくれてる。
「結木!!吉井くんが来てる。部活の話だって」
クラスメイトの麻木がそう伝えてきた。
私はすぐに部活の話ではないと察し、放課後にしてくれと伝えるよう、麻木に頼んだ。
予習が終わっていないというふりをして、チラッと横目で吉井くんを見た。
彼は麻木にありがとうございましたとニッコリ笑って、少し私をにらんで去っていった。
―2回目だ…。さすがにまずいかな。
と思いつつも、怖くて吉井くんと話はできない。
本当に何されるか分かんないから…。
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私はあの日からまともにあの2人を見れない。
大親友の百合にもまだ打ち明けられていない。
だから、学校ではいつもどおりにしてるつもり。
でも百合に気付かれるのは時間の問題のように思える。
あの子、鋭いし、私のこと、ちゃんと見てくれてる。
「結木!!吉井くんが来てる。部活の話だって」
クラスメイトの麻木がそう伝えてきた。
私はすぐに部活の話ではないと察し、放課後にしてくれと伝えるよう、麻木に頼んだ。
予習が終わっていないというふりをして、チラッと横目で吉井くんを見た。
彼は麻木にありがとうございましたとニッコリ笑って、少し私をにらんで去っていった。
―2回目だ…。さすがにまずいかな。
と思いつつも、怖くて吉井くんと話はできない。
本当に何されるか分かんないから…。