Typhoon Of Love
⑭ (一真サイド)
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オレは河原の木の下で龍人を待っていた。
なかなか…来ない!!



「あいつ、びびってんじゃねぇか?オレの方が強いし」



「何か言った?」



木の陰から龍人がでてきた。



「お前、いきなり出てくんな!!」



少々の沈黙のあと、オレから話を切り出した。



「お前、本当に叶美が好きなのか?」



「うん」



「いつから?」



「多分…中学の時から」



「何で?」



「わかんないよ………誰にも先輩を…叶美をとられたくなかったから!!段々そういう想いに気付いたから、何でって言ってもわかんねぇよ!!」



「!!!!!」



オレは言葉を失った。


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