Typhoon Of Love
⑱ (叶美サイド)
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私は無我夢中で、2人のところへ向かった。

そして大事なことを思い出した。



―吉井くん、来週は大事な関東大会だよ…!!



走れない体になってしまったら困る。
こんな時間にいるんだから、部活を休んだに違いない。
そしたら、それを許したともくんにも責任があることになってしまう。

うちの顧問はいろいろとうるさいから。


とにかく、吉井くんを助けなきゃ!!


一真が吉井くんにまたがってもう一度拳を振り落とそうとした時、私が代わりに叫んでやった。

「…こんのばかずまあーッッ!!」


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