Typhoon Of Love
⑤ (叶美サイド)
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「噂の結木叶美ちゃん?聞いたよー。二股かけてるんだって?」



金髪の雅也が言った。



「いけない子だね。みんな悲しんじゃうよ」



今度は茶髪の雅紀が言った。

どうやらもう一人の男子は見張りらしく、扉の前に立ったままだった。



「いけない子だから、代わりにオレらがお仕置してあげるからね」



そう雅也が言うといきなり私の首筋を舐めてきた。
初めての感覚に背筋がゾクゾクした。

すると雅紀の方は、



「初めてなんでしょ。だけどオレら、容赦しないよ…」



と言って耳に息を吹き掛けてきた。
これまた初めての感覚に今度も背筋がゾクゾクした。


私は勘付くのが遅いのかなあ。

結構危ない状況になってるんじゃないの、私!!??

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