Typhoon Of Love
⑧ (叶美サイド)
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その言葉を聞くとすぐに私は雅也の方に殴りかかり、顔の目の前で拳を止めてみせた。
雅紀はビックリしている間に吉井くんが胸倉をつかんだ。



作戦成功。



驚いた2人は見張りの少年と走って逃げていった。

彼らが逃げていった後に口に付いたガムテープをはがし、吉井くんを見た。
吉井くんは、彼らの足音が聞こえなくなるまで真剣な表情だった。

足音が聞こえなくなると、吉井くんは私の方を向き、ニッコリ笑顔を見せてきた。

そして吉井くんは一歩ずつ私に近付くと、いきなり抱き付いて、耳元でこうささやいた。



「よかった…。無事で…」



そう言いながら、私より先に彼は目を潤ませた。

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