Typhoon Of Love
⑫ (叶美サイド)
--*--*--*--*--*--
私は今、吉井くんの腕の中にいる。
そして吉井くんは、ともくんや百合をはじめとする陸上部員たちの腕の中にいる。
そう。
吉井くんは、黒木くんを破って堂々の一位。
それといっしょに全国大会も同時に決まった。
「お前、本当にやってくれたなあ…!!」
「でも、いつ黒木に一歩先出られるか、不安でしたよ」
吉井くんは、幸せそうだった。
それはそうだ。
だってこんなところまでこれたんだもの。
これで私のこれからが決まった。
一真にはまた後で言おう。
何て言うかな?
でももしかしたら、何にも言ってこないかもしれない。
その方がいい。
…そうじゃないと嫌だ。
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私は今、吉井くんの腕の中にいる。
そして吉井くんは、ともくんや百合をはじめとする陸上部員たちの腕の中にいる。
そう。
吉井くんは、黒木くんを破って堂々の一位。
それといっしょに全国大会も同時に決まった。
「お前、本当にやってくれたなあ…!!」
「でも、いつ黒木に一歩先出られるか、不安でしたよ」
吉井くんは、幸せそうだった。
それはそうだ。
だってこんなところまでこれたんだもの。
これで私のこれからが決まった。
一真にはまた後で言おう。
何て言うかな?
でももしかしたら、何にも言ってこないかもしれない。
その方がいい。
…そうじゃないと嫌だ。