Typhoon Of Love
⑯ (叶美サイド)
--*--*--*--*--*--
大きな木の下まで来ると、龍人は手提げから箱を取り出した。
「開けてごらん?」
私はそっと箱を開けると、そこにはサイズが違うだけのシンプルな指輪が2つ入っていた。
「…これ?!」
「僕らが恋人同士であることの証明」
「…えっ」
「あ、あと、これを僕に返そうとしても無駄ですよ。これを受け取った時点で、もう、あなたは僕のものだ」
「…わかった。大事にする」
そう私が言うと、龍人は笑顔でガッツポーズをしてみせた。
もう私の中からそんな笑顔は消えないはずだ。
そして私は、吉井くんより独占欲が強いらしい。
もうこの笑顔は私のもの。
―誰にも渡さない。
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大きな木の下まで来ると、龍人は手提げから箱を取り出した。
「開けてごらん?」
私はそっと箱を開けると、そこにはサイズが違うだけのシンプルな指輪が2つ入っていた。
「…これ?!」
「僕らが恋人同士であることの証明」
「…えっ」
「あ、あと、これを僕に返そうとしても無駄ですよ。これを受け取った時点で、もう、あなたは僕のものだ」
「…わかった。大事にする」
そう私が言うと、龍人は笑顔でガッツポーズをしてみせた。
もう私の中からそんな笑顔は消えないはずだ。
そして私は、吉井くんより独占欲が強いらしい。
もうこの笑顔は私のもの。
―誰にも渡さない。