Typhoon Of Love
⑦ (一真サイド)
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オレは、間接的に叶美にフラれたらしい。


誰からとわからない手紙でフラれたのだ。



いや、でもまだ分からない。

もしかしたらまた、龍人が執拗に迫ったのかもしれない。



まだ真実は、これで決まったわけじゃないし。





次の日、色々考えながら、家路についていると、後ろから足音がし、振り返ると叶美だった。

叶美はオレに気付くと、いきなり走って逃げ出した。



「叶美、龍人を選ぶのか?」



そう叶美に向かって言うと、一瞬ピキンと固ったが、すぐに走って自分の家にさっさと帰っていった。



名札には、あのストラップはついていなかった。

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