Typhoon Of Love
⑤ (叶美サイド)
--*--*--*--*--*--
「こっち来いよ」
私は一真に手招きされ、肩を落としながら一真のもとへ歩いた。
私が一真の腕の中に包まれた時、
「…あっ!!」
教室の中にいた人が声をあげた。
教室にいたのは、龍人と沙姫の他に、真梨ちゃんと男の子…その男の子は神田双子兄弟に襲われた時の見張りだった。
「叶美、よく聞けよ。これから先は、叶美がひどく傷つくかもしれない。でも、これは本人からちゃんと聞いた方が良いことだ。それでも大丈夫か?」
一真は、私に真顔でそう言った。
一真のこんなに真剣な表情初めて見たかもしれない。
「う…うん」
正直、かなり怖いよ。
でも、こんな真剣な表情の一真がいれば大丈夫な気がする。
「じゃあ龍人。聞かせてもらおうか、じっくりと。質問もなくなるまでな!!」
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「こっち来いよ」
私は一真に手招きされ、肩を落としながら一真のもとへ歩いた。
私が一真の腕の中に包まれた時、
「…あっ!!」
教室の中にいた人が声をあげた。
教室にいたのは、龍人と沙姫の他に、真梨ちゃんと男の子…その男の子は神田双子兄弟に襲われた時の見張りだった。
「叶美、よく聞けよ。これから先は、叶美がひどく傷つくかもしれない。でも、これは本人からちゃんと聞いた方が良いことだ。それでも大丈夫か?」
一真は、私に真顔でそう言った。
一真のこんなに真剣な表情初めて見たかもしれない。
「う…うん」
正直、かなり怖いよ。
でも、こんな真剣な表情の一真がいれば大丈夫な気がする。
「じゃあ龍人。聞かせてもらおうか、じっくりと。質問もなくなるまでな!!」