Typhoon Of Love
⑩ (叶美サイド)
--*--*--*--*--*--
「その日です。私の計画が始まったのは」
真梨ちゃんは一真を睨み付けてそう言った。
「私は結木さん、あなたよ。」
沙姫は少し声を荒げて言った。
「結木さんのこと、私いつも挨拶してくれていい人だなって思ってた。でも、付き合ってもないのに矢吹と一緒に帰ったり…。私みたいに本気で好きな人いたのに、ああいうの見せつけられると傷つくの。それにね、いじめとか矢吹は嫌いだからもっとイライラが募っていくばかり。そんな中、昔から仲良かった真梨にその計画を聞いたの」
「…みんな2人に傷つけられたから、今まで4人で2人を傷付けられるように努力したんです」
「あの写真も、あの指輪も全部嘘」
「神田兄弟はお金で雇ったの。あの人達、お金持ちのくせにお金には目がないらしくて…。全部龍人が助ける設定ってことも言ってあった」
龍人以外は全く悪気なさそうに次々と言葉を発する。
龍人がこんな計画に乗ったことを考えなければ、本当はすごく優しい子なのかもしれない。
まだ、やり直せるんじゃないかって思った。
そんなことを考えていると、一真が口を開いた。
「龍人が叶美を好きだったのはよく分かった。でも何で金井とキスしてた?!」
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「その日です。私の計画が始まったのは」
真梨ちゃんは一真を睨み付けてそう言った。
「私は結木さん、あなたよ。」
沙姫は少し声を荒げて言った。
「結木さんのこと、私いつも挨拶してくれていい人だなって思ってた。でも、付き合ってもないのに矢吹と一緒に帰ったり…。私みたいに本気で好きな人いたのに、ああいうの見せつけられると傷つくの。それにね、いじめとか矢吹は嫌いだからもっとイライラが募っていくばかり。そんな中、昔から仲良かった真梨にその計画を聞いたの」
「…みんな2人に傷つけられたから、今まで4人で2人を傷付けられるように努力したんです」
「あの写真も、あの指輪も全部嘘」
「神田兄弟はお金で雇ったの。あの人達、お金持ちのくせにお金には目がないらしくて…。全部龍人が助ける設定ってことも言ってあった」
龍人以外は全く悪気なさそうに次々と言葉を発する。
龍人がこんな計画に乗ったことを考えなければ、本当はすごく優しい子なのかもしれない。
まだ、やり直せるんじゃないかって思った。
そんなことを考えていると、一真が口を開いた。
「龍人が叶美を好きだったのはよく分かった。でも何で金井とキスしてた?!」