Shooting☆Star
事務所の鍵を開けて、荷物を運び入れる。
レッスン室の床に直接座りこみ、途中で買い込んだ弁当を広げる。
いただきます。と小さく手を合わせて箸を割る。
百香はこの時間が結構好きだ。
個人練習の時の、仕事でもプライベートでもない曖昧な時間。
「拓巳はどこ練習するの?」
「あー。ソロのとこ、もうちょいキメたくてさ。家で動画撮りながらやってたんだけど、やっぱり広い鏡の方がわかるから。祐樹はやっぱアレ?」
「そう、もうちょいなんだけどなー!」
「そんなこと言って、お前、怪我すんなよ。」
それぞれにパンやらお弁当やらを手に、あーでもないこーでもないと、互いの振り付けに意見する。
これは百香がマネージャーになってからずっと変わらない光景だった。
新曲の振りで躓いたり、コンサートの期間になると、こうして月に何度か自主練が始まる。
「そういえばダイチは何の練習すんの?」
「え、俺、練習しないよ?」
「え?何しに来たんだよ?」
拓巳の問いに、予想外のダイチの返答。
祐樹は思わず笑いだす。
「…ユウ、お前なぁ!」
「ごめん、ごめんて。無理しないし、ちゃんと練習するから!」
ダイチの思惑を察して、祐樹がヘラヘラと謝る。
そんな3人を眺めながら、百香は食事の終わった容器を回収し「捨ててくるね」と、レッスン室を後にした。
レッスン室の床に直接座りこみ、途中で買い込んだ弁当を広げる。
いただきます。と小さく手を合わせて箸を割る。
百香はこの時間が結構好きだ。
個人練習の時の、仕事でもプライベートでもない曖昧な時間。
「拓巳はどこ練習するの?」
「あー。ソロのとこ、もうちょいキメたくてさ。家で動画撮りながらやってたんだけど、やっぱり広い鏡の方がわかるから。祐樹はやっぱアレ?」
「そう、もうちょいなんだけどなー!」
「そんなこと言って、お前、怪我すんなよ。」
それぞれにパンやらお弁当やらを手に、あーでもないこーでもないと、互いの振り付けに意見する。
これは百香がマネージャーになってからずっと変わらない光景だった。
新曲の振りで躓いたり、コンサートの期間になると、こうして月に何度か自主練が始まる。
「そういえばダイチは何の練習すんの?」
「え、俺、練習しないよ?」
「え?何しに来たんだよ?」
拓巳の問いに、予想外のダイチの返答。
祐樹は思わず笑いだす。
「…ユウ、お前なぁ!」
「ごめん、ごめんて。無理しないし、ちゃんと練習するから!」
ダイチの思惑を察して、祐樹がヘラヘラと謝る。
そんな3人を眺めながら、百香は食事の終わった容器を回収し「捨ててくるね」と、レッスン室を後にした。