Shooting☆Star
「モモちゃんがやってよ。」
最年少の拓巳が甘えた声を出す。
最年少といっても35歳、百香と同い年の彼は、世間では充分におっさんと呼ばれる歳ではあるはずなのだが。彼は20代の頃から時が止まったかのように、若い見た目のままだ。
「いいけど、じゃあ、拓巳、別の仕事変わってくれる?私、忙しいんだけど。」
百香にとって、15年も一緒に過ごしてきた彼等の存在は家族みたいなものだ。
マネージャーはタレントの小間使いではないし、脅威であってもいけない。
常にそう思ってやってきた。
「えぇー。それ、代われないやつじゃん。」
「拓巳、自分でやれよ。」
音もなく現れたダイチに後ろから小突かれて、拓巳は渋々と衣装に手をかける。
「はいはい、自分でやりますよー」と、ふて腐れる拓巳をダイチに押し付けるようにして、百香はその場を離れた。
最年少の拓巳が甘えた声を出す。
最年少といっても35歳、百香と同い年の彼は、世間では充分におっさんと呼ばれる歳ではあるはずなのだが。彼は20代の頃から時が止まったかのように、若い見た目のままだ。
「いいけど、じゃあ、拓巳、別の仕事変わってくれる?私、忙しいんだけど。」
百香にとって、15年も一緒に過ごしてきた彼等の存在は家族みたいなものだ。
マネージャーはタレントの小間使いではないし、脅威であってもいけない。
常にそう思ってやってきた。
「えぇー。それ、代われないやつじゃん。」
「拓巳、自分でやれよ。」
音もなく現れたダイチに後ろから小突かれて、拓巳は渋々と衣装に手をかける。
「はいはい、自分でやりますよー」と、ふて腐れる拓巳をダイチに押し付けるようにして、百香はその場を離れた。