恋のリハビリ ~ 曖昧な関係に終止符を
親睦会
「―― あの先に見える店だよな?」
「うん ――」
って、センター街のど真ん中じゃねぇか。
そう思った時
ブブブ……メールの着信
【 小鳥遊 律 】
受信メールを開くと ――、
”清貴先輩達はまだですか?
席……なくなりそうなんやけど ”
……え
だって、まだ30分も前
「―― 早くしないと席なくなっちゃうって、
りっちゃんが」
「ホラっ! だから言ったろ」
こんなに皆……張り切って来るなんて
思わなかった
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ガラ――ッ
「遅くなり……」
「わあっ!! キヨ先輩!に 羽鳥先輩! 」
「待ってたんだよっ――!!」
何だろう?
この異様な盛り上がり……気後れしそう。
「さぁさぁ、お2人さんはこちらへどうぞぉ~」
やっぱりこういう賑やかな席を仕切っていたのは、
昔から宴会命・飲み会大好き人間の渋谷だった。
このやたら盛り上がった状態に流されて
2人、促されるまま席に座らせられた。