Beast Love
「ああん! ハラハラする!」

フェンスにもたれて腕組みをしているマサトの袖口を、ツイツイと引っ張る。


「ねぇねぇ、もし玄武くんが負けちゃったら……物理的にボコボコにするの?」

「ああ? お前も意外にイカついこと考えるのな。んなことしねぇーよ」

その瞳は、言い知れぬ熱意を秘めていた。

「俺が手を出したところでアキラが嫌がるだろーしな。そもそも物事の結末っていうのは……今まで自分が行ってきたことが全部、目に見えて出るもんなんだよ。良くも悪くもな」


いつの間にか点数はゴール回数は2回ずつとなり、最終局面を迎えていた。
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