Beast Love
男の娘、遥ちゃん
***
昼の休み時間になり、私は一刻も早く居心地の良い場所を探そうと、お弁当箱を手に席を立ち上がる。
すると、ある男子生徒が声を掛けてきた。
「あの、希さん。僕と一緒にお弁当、食べてくれないかな」
顔を上げるとそこにいたのは、前髪を花モチーフのピンで止め、クリクリとした瞳を揺らす可愛らしい男子であった。
「あー、えっと、あなたの名前は……? 」
首を傾げると、彼は開いた両手を口元に当て、「あっ、」と声を上げる。
「ごめんなさいっ。僕の名前は、小羊 遥(こひつじ はるか)。よろしくね」
昼の休み時間になり、私は一刻も早く居心地の良い場所を探そうと、お弁当箱を手に席を立ち上がる。
すると、ある男子生徒が声を掛けてきた。
「あの、希さん。僕と一緒にお弁当、食べてくれないかな」
顔を上げるとそこにいたのは、前髪を花モチーフのピンで止め、クリクリとした瞳を揺らす可愛らしい男子であった。
「あー、えっと、あなたの名前は……? 」
首を傾げると、彼は開いた両手を口元に当て、「あっ、」と声を上げる。
「ごめんなさいっ。僕の名前は、小羊 遥(こひつじ はるか)。よろしくね」