Beast Love
学校に到着すると、門はすでに開かれていた。
「おーい、こっちこっち」
プールへと続く坂道から、暗闇に紛れて白虎町くんが顔を覗かせている。
「もう先に集まった奴らで始めとるで〜。早よ会場に来てみぃ? めっちゃ綺麗やから」
プールからは、バシャバシャと水を弾く音とシャッター音が聞こえていた。
消毒水の溜まっているブースを抜けて、私服のままプールサイドへと向かうと。
「わぁ、綺麗…………」
月光の揺らめく水面に浮かぶ、赤と白の花びら。
幻想的で、今まで見たことのない美しさが、そこにはあった。
妖精が飛び出してきそうな景色の中では、見知った顔の男子たちが半裸で、はしゃいでいる。
「ふぅー! 最高! まじリッチな世界観じゃね?」
「おい、あんまり騒ぐなよ。バレるだろーがっ」
水中に潜っていたひとりの男子生徒が、トオルくんの登場に気付き、手を伸ばして足を引っ張る。
「おーい、こっちこっち」
プールへと続く坂道から、暗闇に紛れて白虎町くんが顔を覗かせている。
「もう先に集まった奴らで始めとるで〜。早よ会場に来てみぃ? めっちゃ綺麗やから」
プールからは、バシャバシャと水を弾く音とシャッター音が聞こえていた。
消毒水の溜まっているブースを抜けて、私服のままプールサイドへと向かうと。
「わぁ、綺麗…………」
月光の揺らめく水面に浮かぶ、赤と白の花びら。
幻想的で、今まで見たことのない美しさが、そこにはあった。
妖精が飛び出してきそうな景色の中では、見知った顔の男子たちが半裸で、はしゃいでいる。
「ふぅー! 最高! まじリッチな世界観じゃね?」
「おい、あんまり騒ぐなよ。バレるだろーがっ」
水中に潜っていたひとりの男子生徒が、トオルくんの登場に気付き、手を伸ばして足を引っ張る。