Beast Love
「あ、そういえばさぁ、この辺りっていうか学校の近くに人気のカフェがあるってネットで見たんだけど、遊園地の前にちょっと寄って行かない?」


スマホでお店の写真を見せれば、ハルカくんに笑顔が戻る。


「いいねー! 行こうよっ」


「なぁーに楽しそうな話ししてるの?!」


私たちの背中に、力強いタッチがかまされた。


「きゃっ」「うわっ」


新幹線から降りてきた人ごみの中で懐かしい声に振り返ると、そこには。


「久しぶり〜ノゾミんっ! っつっても、1週間ぶりくらいだけど」


転校した時となんら変わらない、いっちゃんが立っていた。




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