Beast Love
「募金にご協力、よろしくお願いします!」



山びこのように反響していく、叫び声。



手書きの看板を首からぶら下げ、お辞儀をしている面々に、正人は見覚えがあった。


「大切な友達が重い病気に苦しんどるんです、お願いします!」


忘れるはずはない、それは彼が救いたいと願い、身を粉にして救ってきた……


「海外で手術を受けるには皆さんの力が必要なんです、よろしくお願いしますっ」




大切な、クラスメイトたちなのだから。
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