Beast Love
「んだよ、メンドクセーなぁ。一緒にいる理由に、『好き』以外の理由がいるのかよ?」



不意打ちの告白に、完全ノックアウト。


「…………いや、うん、…………へへっ」

「なに? 照れてんの?」


照れれば照れるほど、あなたは私をからかう。


「で、俺の夢は叶えてくれるんだよな?」


「へっ?」


ニヤケ顔の男が突き出したのは、卒業した桜島高校の進路希望調査表。


「『天音 希と結婚する』っていう俺の夢、叶えてくれるんだろ、ノゾミ?」


色褪せた紙に書かれたその夢は、ふたりを繋ぐ大切な約束になっていた。


もちろん、私の答えは…………。



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