Beast Love
あとがき
感謝
どうもこんにちは、林トウヤです!
【Beast Love】、いかがだったでしょうか?!
今回のお話は、書くのが最も苦手な”不良”ものに挑戦してみました。
なぜ苦手なのかと申しますと、オラオラ系男子を書くことに慣れていないからです……。
暴君、オレ様、だけど大切な人たちのことを考えて、影で動く正義人。
いろんな意味で、主要キャラのマサトに関してはいろいろと悩まされることも多かったです。
体育祭のシーンでは、男子たちの感情の動き方にはとくに注意して書きました、、、
マサトのために口を挟むヨウと、自分の気持ちに嘘はつけないトオルくんとの関係を、ネチネチした終わり方にはしたくなかった。
互いに大切な人を思うからこその行動や発言。
それは言われた方も言った方も、分かっている。
男の友情ってさらっとしているんじゃないかなと悩みながら執筆しました。
さらっとしすぎていても、軽く見えてしまう。
だからなおのこと、体育祭の登場人物たちの動きは難しかったです……。
思い返せば、頭を抱えることだらけだった気がします。笑
トオルくんが最後、ノゾミちゃんをカレイドスコープに呼び出してマサトと再会させるシーンには、ある想いが込められています。
皆さん、文化祭を終えて真夜中のプールに忍び込む際、彼がノゾミちゃんに「ロマンチックな展開が好きなんだね」っと言っていたことを覚えていらっしゃいますでしょうか?
ノゾミちゃんがロマンチストなことを、トオルくんはきちんと覚えていて……カレイドスコープの天空の万華鏡の中で、再会させたのです。
マサトとノゾミちゃんを引き裂いてしまった、せめてもの償いとして。
カレイドスコープを考えついた時から思い描いていた告白(七色の光を浴びながら好きだと告げる)シーンでしたので、うまくいって良かったです。
SNSで行なっていたキャラ投票ではトオルくんが人気でしたので、彼を応援してくださっていた方々には心苦しい展開になってしまいました。( T_T)
小話になりますが、マサトにパイン飴を渡していた前髪の長いイジメられっ子の正体は、小羊ハルカくんです。
しかし、マサトはその正体に気づいていません。
なぜなら、ハルカくんはマサトに助けられてから可愛いものが好きな自分に自信を持てるようになり、とても明るい性格になって、見た目も変わったからです。
初回登場時から、前髪をピンで止めているのが伏線になっています。笑
最終章では、現実だったらこんな奇跡みたいなことは起こらないと分かっているからこそ、小説の中では綺麗な夢を見たっていいじゃな〜い、っと思いながら書きました。
ビーストラブのすべての章は、最終章に繋がるための出来事だったと言っても過言ではありません(`・ω・´)b
episode1から最終章まで登場してきた人物たちが、力を合わせてひとりの命を救う。
誰かを助けたいと願う気持ちは、奇跡だって起こせる。
誰も助からない現実もあるからこそ、他者のために手を差し伸べて救える希望を、本作品で表現したかった。
希薄になりつつある、”人の輪”を表現したかった。
ちなみにノゾミちゃんが募金活動のシーンでマサトに進路希望調査表を書き直させたのは、『クラス全員で卒業する』という夢は、未来がないことを悲観した夢だったため、手術を受けれるようになった今、新しい未来を夢見て書き直してねっという意思が込められています。
マサト自身もそんなノゾミちゃんの優しさや気遣いに答えるために、『天音 希と結婚する』という未来を書いたのでした。
そして最後は、愛を求める野獣と化したノゾミちゃんの、「おかえり」という言葉で締めくくろうと決めていました。
……そう、タイトルの【Beast Love】のBeast(獣)は、Z組の男子生徒たちのことではなく。
マサトの熱に染められ、彼からの愛を求める獣になったノゾミちゃんのことを表していました!……っというオチですっ(^ ^)
まさか、ノゾミちゃんのことを表したタイトルだったのか〜〜っとビックリして頂けたなら幸いです!m(_ _)m
正直に申しますと、書き始めた当初は本当に完結できるとは思ってませんでした。
慣れない描写に不安だらけで、心細くて。
そんな時、私に書く勇気を与えてくださったのは、いいねを押してくださったり、直に感想をくださったり、しおりを挟んでくださった読者の皆様です。
私に勇気を与えてくださり、本当に本当にありがとうございました!
最後に、【Beast Love】のepisodeごとにイメージソングとして聞いていた曲を、載せています。
どれも素敵な曲でオススメですので、ぜひぜひ聞いてみてください(^ ^)
ではでは、ここまでご愛読くださり誠にありがとうございました!
他作品もよろしくお願い致します。
(追記:2020.6/8、マサトたちが文化祭で演じていた【死にたがりのブルース】という人間ドラマを描いた短編小説をアップしますので、お楽しみに!)
〜special thanks〜
ここまで完読してくださったあなた様.
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