Beast Love
「お前ってさ、飄々とそう言うこと言ってのけるよな。おもしれー」
そして、ガッと片手で私の両頬を挟む。
「でもよ、ポチに拒否権なんてねぇんだよ。分かるか? 俺は主人、お前はペット」
ニヤッと口角を上げれば、私には目の前の人物が人を地獄に突き落とす、閻魔大王かのように見えた。
「早く言えよ、行きたい場所。俺がついて行ってやるっつってんだ。遠慮すんなって。なぁ、楽しもうぜ? ポ、チ」
女子からぬ、ヒョットコばりのおちょぼ口にされながら、私はしみじみこう思っていた。
鳳凰 正人……やはりこの人は、”今もっとも憎たらしいランキング”堂々の1位である。
めちゃくちゃ、嫌な奴っ!
そして、ガッと片手で私の両頬を挟む。
「でもよ、ポチに拒否権なんてねぇんだよ。分かるか? 俺は主人、お前はペット」
ニヤッと口角を上げれば、私には目の前の人物が人を地獄に突き落とす、閻魔大王かのように見えた。
「早く言えよ、行きたい場所。俺がついて行ってやるっつってんだ。遠慮すんなって。なぁ、楽しもうぜ? ポ、チ」
女子からぬ、ヒョットコばりのおちょぼ口にされながら、私はしみじみこう思っていた。
鳳凰 正人……やはりこの人は、”今もっとも憎たらしいランキング”堂々の1位である。
めちゃくちゃ、嫌な奴っ!