Beast Love
左右にあるスピーカーから、ハイテンションなお姉さんのアニメ声風のナレーションが流れる。
《それでは、皆さま! 今からハッピーくんのお宝探し、スタートです!》
《途中、ハッピーくんのライバル、アンハッピーくんがスクリーンに出現しますが、皆さんの力を合わせてやっつけてくださいねぇーっ!》
《アンハッピーくんからの攻撃を受けて体力が無くなったら、その時点でお宝探しは終了でぇす》
《ペアで協力して、頑張ってください! では、行ってらっしゃーいっ》
バシュウッと白い煙が吹き、最終ゲートが開く。
それぞれ1組ずつ、畳3帖程の大きさをした星型をした入れ物に敷き詰められたボール達の中に飛び込んだ。
「わぁ、凄い!」
隣のお客さんからも、私と同等の気持ちの昂ぶった歓声が上がっている。
それもそのはず。
ボールプールの真ん前には、映像を映し出すスクリーンが設置されていた。
そこにはメルヘンチックな建物や風景映像が映し出され、その場所がここのモチーフキャラ、ハッピーくんの住む仮想空間であることを安易に想像させてくれた。
まさに遊園地の世界観に浸るには、もってこいのアトラクションである。
「やばい、ワクワクする!! はぁー、楽しみっ」
「お前、それしか言ってねぇじゃん」
「だって、それしか言えないんだもん! あ、ボール、ボール……」
呆れた顔して笑うマサトと動くスクリーンを横目に、私はハッピーボールを探し始める。
《それでは、皆さま! 今からハッピーくんのお宝探し、スタートです!》
《途中、ハッピーくんのライバル、アンハッピーくんがスクリーンに出現しますが、皆さんの力を合わせてやっつけてくださいねぇーっ!》
《アンハッピーくんからの攻撃を受けて体力が無くなったら、その時点でお宝探しは終了でぇす》
《ペアで協力して、頑張ってください! では、行ってらっしゃーいっ》
バシュウッと白い煙が吹き、最終ゲートが開く。
それぞれ1組ずつ、畳3帖程の大きさをした星型をした入れ物に敷き詰められたボール達の中に飛び込んだ。
「わぁ、凄い!」
隣のお客さんからも、私と同等の気持ちの昂ぶった歓声が上がっている。
それもそのはず。
ボールプールの真ん前には、映像を映し出すスクリーンが設置されていた。
そこにはメルヘンチックな建物や風景映像が映し出され、その場所がここのモチーフキャラ、ハッピーくんの住む仮想空間であることを安易に想像させてくれた。
まさに遊園地の世界観に浸るには、もってこいのアトラクションである。
「やばい、ワクワクする!! はぁー、楽しみっ」
「お前、それしか言ってねぇじゃん」
「だって、それしか言えないんだもん! あ、ボール、ボール……」
呆れた顔して笑うマサトと動くスクリーンを横目に、私はハッピーボールを探し始める。