Beast Love
「友だちなんて放っておいてさ、俺らと遊ぼうよ」
「あ、今から友だちと仲直りして、一緒にまわる?」


この人達が予想してる友だちって言うのは、可愛らしい女の子のことだろう。


でも、私が待っているのは、ガタイが良くて口悪くて怖いボーイですよ。


嗚呼、そもそもなんで私が絡まれてるんだろう。

マサトが置き去りにしなければ、こんな事にもならなかったんじゃ……そう思うと、段々腹が立ってきた。


「いや、あんな人、友だちでも何でもないです」


キッパリとそう言い切ると、チャラ男のひとりが隣に腰掛けてきた。


「なになに? そんなに友だちのこと嫌いなのー? なら、尚更俺たちと一緒においでよ。なんなら此処から出たって良いし。楽しいこと、しようぜ?」



< 73 / 548 >

この作品をシェア

pagetop