Beast Love
「本当に売店で買って来てくれたんだ……。ありがとう。で、いくらしたの?」


「奢ってやるから、早く決めろよ。腹減ってねぇのか?」


「奢ってくれるの?! やった! いるいる! 食べます!有難く頂きます! ん〜っ、どっちにしよう……」



スタンダードな味の黄色いラッキーくんの顔した方も良いし、桃色のラッキーちゃんの顔をしたピザ味も可愛いしなぁ……、迷う。


どっちにしよう、早くしないと怒られる!


でも、迷ってしまう!


眉間にシワを寄せて唯の肉まんを睨んでいると、横から「ぶはっ」と吹き出す声が聞こえてきた。


「ちょっとこれ持ってろ」

マサトにピザ味を渡され、大人しく彼の行動を見守る。

瞬く間に両方の肉まんはパックリと割られ、半分ずつを手渡された。

「ほらよ、これで両方食えるだろ?」
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