暴走族彼氏
悪夢のはじまり
―カッコイイ幼なじみと両想いになったり、憧れのセンパイから急に告白されたりなんかする、少女マンガは中学で卒業した。



なぜなら、そんなコトが日常に起こったコトがないからだ。



カッコイイ幼なじみもいなければ、憧れのセンパイから告白されたことなんて、一度もない。



‘佐伯亜由’名前も普通。
出席をとるときに、読み方を間違えられたコトだって、一度もない。




でも、そんな、誰から見てもふつーの一女子高生である私にも、最大の悩みがあるのだ。
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