暴走族彼氏
気づいたら、あたしは病院を出ていた。

相変わらずアキラに引っ張られながら・・・。

「あの~・・・ドコ行くんですか?」


って、さっき内緒って言われたけど・・・。


「俺アキラ。アキラって呼び捨てでいーから。
 あと、お前総長なんだから、敬語もなしな。」


「はい・・・っじゃなくて、うん。」

「よしッ。」

アキラは笑って言った。


兄貴よりお兄ちゃんらしい。


結局、ドコ行くか聞けてないし・・。


「あっ、あたしの名前、亜由だから。」


「おお、総長代理頑張れよ、亜由。」


「・・・やっぱり総長するんだ↓
 多分、あたしじゃつとまらないと思うよ。」

「そんなコトねぇよ。
 もともと、悠希だって何もしてねぇし。」

「うそっ!?」


「ほんとほんと。
 ま、逃げ足だけは速いけどな。」


ははッ。ざまーみろ兄貴のやつ。

あたしは心の中で笑ってやった。




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