暴走族彼氏
―バシッ

「いっだぁーッ。
 って、中村!?何すんの!!」

今あたしの頭をおもいっきり、教科書で殴ったのは、中村潤。
理解不能であたしの苦手な人物だ。

「お前、その話ホントかよ?」

は、その話って・・・

「聞いてたんだっ!!最低!!」

「ホントかって聞いてんの。」

あたし怒ってんだけど・・・!!

「はぁ?ホントだけど何か。」
なんでいっつもつっかかって来るんだコイツは。

「やめとけよっ、そんな信用出来るかわかんねーヤツらとつるむのなんて。」

中村はさらにどなってきた。
何言ってんだこいつ。

「あんたには関係ないじゃんっ!!」

「関係ある!!」

はぁ?

「どこらへんがよ?」

「そ、そりゃ・・・
 もー知んねー勝手にしろっ!!」

―バンッ

教室のドアが勢いあまり過ぎて、はねかえっている。


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