暴走族彼氏
―「到着~♪」


「海!?」

誰もいない・・・。


「そ。ここ誰もこなくていいから、オレのお気に入りの場所ぱーと2。」

あたし達は石段の上に並んで座った。


そーなんだ・・・
「って、寒っ!!

 今12月って知ってる?アキラさんっ。」

あたしはふざけ半分で言ってみた。

「さぁねぇ・・・オレの頭の中は年中春だから。」

アキラが冗談半分に言った。


「そ~だなぁ・・・じゃぁ、あたしの頭の中は年中秋かな~。」

「何で?」

「暑くも寒くもないから。ちょーどいいんだよっ。」

「何それ。」

「あたしも意味分かんない。あたし達おかしいってっ。」

「バーカ!おかしいのは亜由だけだよ。」

「ひどっ!!」
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