暴走族彼氏



って




なんでこーなる・・・



「ぃやぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ!!!!!!」



「うるせ・・・。」


「速すぎーっ!!」


「お前が速く行こって言ったんだろ♪」


♪とかついてるし・・・


ドSだ・・・・


ってか、制限速度はるかに上回ってると思うんですけど。

あたしにだってそれくらいは分かる。



―ウゥ~~・・・・


「ほら~ッ、パトカー追ってきてるじゃんっ!? 
どーすんの~?」


「警察怖くて暴走族やってられるかっての。」


顔は見えないけど・・・きっとアキラは今、余裕な顔をしているだろう。


「ちゃんとつかまっとけよ。」


「えっ!? ・・・う、うん。」



―ブオンッ


アキラは今以上のスピードを出してはしった。


パトカーの音は聞こえなくなったけど・・・


「寿命縮んだ・・・。」


「これくらいでビビるなよ~。」


無事にたまり場に着いたことを、神様に感謝します。




この日、あたしは生まれて初めて、警察に追いかけられた。
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