暴走族彼氏



まじですか。





「・・・っまじかよぉ~っ!?
何気オレ、亜由ちゃんのコトねらってたんだけど~↓」


そー言ったのは、初めて病室で会ったとき、軽々しく可愛いと言った男。


ねらってたんかい。


「って、ゆーか!!
・・・あーゆーコト簡単にしないでよねっ!?」


人前で恥ずかしいに決まってんじゃん。


「あーゆーコトって??」


アキラが言った。


「は・・・?」

絶対分かって言ってんだ。


「そりゃぁ・・・さっきのじゃんっ!!」


「さっきのって??言ってくんないと分かんないんだけど?」



「う・・・。」


くそぉ。


「それとも、もう一回しちゃう?」


アキラがあたしの顔に触れてきた。



「ちょっ・・・。」






「あのぉ~。」




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