Liebe
「営業は明日からよ。あなたもぜひ来てちょうだい」
「よろしいんですか?」
「当たり前じゃない。私の初めての店がオープンするのよ。街中の人に来てもらわないと困るわ」
楽しそうに言うリザは、年齢相応の笑顔を見せている。
エリーも笑顔で答えた。
「それでは、伺わせていただきますね」
「ええ。楽しみにしていて」
そう言ってリザが余裕そうな笑みを浮かべた。
リザと別れ、エリーは夕飯の買い出しをしていた。
姿の見えないリヒトはきっとお菓子のある所にでも行っているのだろう。
エリーは明日のことを考えながら、にんまりと笑いながら買い物をしていた。
ウィリアムも誘ってみたい。
興味はあるだろうか。
喫茶店だからお菓子は期待できるはず。
リヒトは間違いなく一緒に行くだろう。
そんなことを考えながら、エリーはご機嫌で買い物を続けた。