Liebe
「リザさん」
「何?」
「リザさんさえよければ、しばらくお手伝いさせてもらえませんか?」
「え……?」
驚いた顔をするリザに、真剣な顔のエリー。
テオも驚いた顔をしている。
そしてリヒトは、早くケーキが食べたくてうずうずしている様子。
「……スタッフの方が足りていないのは今日だけの話じゃないんですよね?」
「……まぁ、そうだけど」
気まずそうな顔をするリザ。
エリーは表情を緩めて微笑みかける。
「でしたら、ぜひお手伝いさせてください」
「……いいの?」
「もちろんです。困っているお友達は放っておけません」
にっこり笑うエリー。
そんな姿にテオも慌てたように言う。
「おれも、手伝う!」
そんな二人の言葉に、リザは昨日エリーが見たような余裕の笑みを浮かべた。
「仕方ないわね。手伝わせてもよくってよ」