Liebe
「それで、当然、今年の空の散歩にはエリーにも参加してもらいたくて」
「はい!」
「あなたには、招待状係をやって欲しいの」
「招待状係、ですか?」
「そう。招待状の準備と配達をお願いしたいの」
「わぁ……! 私でよろしいんですか?」
「もちろんよ。あなたしかいないと思ったからお願いしているの」
「あ、ありがとうございます!」
アンナの言葉に、エリーは顔を赤らめる。
そのような重要なことを任せてもらえるなんて、思ってもみなかった。
「まだ時間があるからのんびりでいいけど、招待状をどうするか考えておいてね」
「わ、わかりました」
「一応例を出しておくと、今までエリーがもらってきたもののように、火炎の陣や泡沫祭みたいに物を贈る招待状もあれば、森のお茶会のように香りのついた手紙なんかもあるわ」
「はい。覚えています」
「基本的に招待状は何でもありだから、エリーの好きにしていいと思うけど。よかったら今日、街中をぶらぶらしてみる? 何か良い案が出てくるかも」
「は、はい! よろしくお願いします!」
「ふふ、じゃあ今日の予定は決定ね」
その後二人で街中を歩き、いつものように楽しく過ごした。