Liebe
「エリー」
「こんにちは」
「久しぶりね」
たくさんの声に出迎えられる。
人魚たちだ。
「ビアンカ、いい足ね」
「でしょう?」
「私の尾ひれには敵わないけどね」
「もう」
ふふ、と笑ってビアンカたちが言葉を交わす。
人魚たちと話したり、泉を見る。
「エリー」
「はい」
ビアンカに呼ばれ、エリーは顔を上げた。
「楽しいでしょ?」
「はい」
自信たっぷりの表情に、エリーは笑って頷いた。
水の美しさが、エリーの瞳を輝かせてくれた。