ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
/弟
「アーリカせんせ!カレシできたのー?」
「えぇっ?」
保育室に私の余裕の無い情けない声が響き渡る。
子供逹が創作で使う物の準備をしていた私の前に、並んで現れたのは女の子3人組。
突然の子供逹の質問に、思いっきり持っていたクレヨンと画用紙を床へと落としてしまう。
「おとしちゃダメー!」
「"ドーヨー"して、おとしちゃったんだー」
「それで、カレシできたのー?」
女の子逹は落ちた物を一緒に拾いながらも、楽しそうに会話を続けていく。
「ありがとう。でも、いないよ……」
「だってー、ほかのセンセーがいってたもん!!」
「ねー!!」
目をキラキラと輝かせながら、3人共元気に頷いて顔を合わせた。