ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
「……で?」
あの後、ダイと2人ベッドの上でゴロゴロという名のイチャイチャという行為をしていた時だった。
勢いよく部屋のドアを開けられて、ユミが遠慮なく入ってきたのだ。
「何で、アリカがダイのスウェット着て、ダイのベッドで、ダイと一緒に寝ているの?」
なんて、目の前のユミが仁王立ちで腕を組んでみせる。
「ご、ごめん。あの、その、ユミあのね……」
昨日の二次会を勝手に抜け出した事、弟のダイに手を出してしまった事。
一体何から説明していくべきか、頭が回らない。
でも、とりあえず、服を身に付けていただけ良かったという事だけははっきり認識できた。
「俺、アリカと付き合う事になった」
「ちょっ、ダイ!!」
「付き合うって、一体どういう事なのよ?」
「ユミには関係ねぇじゃん」
「あの、ごめん、話を聞いて……」
「ダイ!あんたアリカに手ェ出すなんて、ふざけんじゃないわよ!!」
なんて、ユミの叫び声が上がると同時にダイの胸ぐらを掴み上げるからギョッと目を疑った。