ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
「アイツ、超超安産だったんだって」
なんて、ダイは可笑しそうに"ユミらしぃよなー"なんて口元を緩めた。
ユミの病院には、丁度大学の春休みで帰省していたダイと向かっている。
隣を歩くダイが、甥っ子が産まれて凄い喜んでいるんだと伝わってきた。
「超超ってなにそれ?」
「分娩室入って1時間半だったんだと」
私逹の間に笑い声があがる。
「ユミの赤ちゃん楽しみだなぁ」
「俺、おじさんかぁー……」
はぁーと、ダイは少し嬉しそうに息を吐いて、私の手にする紙袋に目を向けた。
紙袋には水色のロンパース、帽子、ミトン、靴下セットをラッピングした物が入っている。
これはダイと2人で選んだもの。
「夢の方は頑張ってんの?」
ダイが視線を上げれば再び私と目が合う形になった。