ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
「おい、勝手に開けんなよ!」
「ダイったらジュースも出さないで、もー」
「お、お構い無く!」
心臓は激しく動いてるけど平静を装う私達。
急いで換気もしたけど、空間除菌はやり過ぎたかもしれない。
綺麗にシーツをなおしたベッドとゴミ箱にちらりと視線を向けた。なんか、綺麗すぎてわざとらしく見えるかな。
ダイの部屋からおばさんが出ていったのを見送ってから、2人で大きな息を吐いて崩れ落ちた。
「まだ帰って来ないって嘘つきっ!!」
「大丈夫だったじゃん」
「あと1分遅かったらヤバかったでしょ」
「間に合ったんだからいーじゃん」
「やめてよ、アラサーにもなって相手の親に最中見られるとか最悪だよ」
「じゃぁ、早く一緒に住もうぜ」
「だから!それは、あんたが卒業したらね!!」
そう叫べば、ダイが"やったー"と子供みたいなはしゃぎ声を出して笑うから、私も早く一緒に住みたいなんて口がさけても言えなくなった。